ようこそ、トロアールへ。
ENTRANCE
かつて、飴細工のコンテストで多くの賞を総なめにしてきたパティシエ・ミホシ
高齢になり引退が近づく彼の下に、期待の新人・ヒカルがやって来た
自分と同じ飴細工の道を志す弟子の育成に情熱を燃やすミホシと
未熟ながらその期待に応えようとするヒカル
レストラン&パティスリー「トロアール」を舞台に繰り広げられる信頼と葛藤の物語
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ミホシ
トロアールのオーナー・シェフ。若い頃は飴細工コンテストで賞を総なめにした天才パティシエ。家庭を顧みることなく還暦過ぎても頑張るが、これまで後継者と言うに相応しい技術を持った弟子に出会えなかったことが生涯の悩み。 -

ヒカル
トロアールの新人。飴細工が得意。マイペースで器用。同期の3人が鈍臭いので時折彼らのミスにより濡れ衣を着せられることがある。色彩センスがイマイチで、無色透明な飴ばかり作るのでミホシに怒られる。性格は見た目ほどキツくない。多分、AB型。多分、山形県出身。 -

カオル
ヒカルが通った専門学校の1年後輩。中学の頃から菓子作りを学んでいたが、専門時代にヒカルの作品を見て衝撃を受け、彼を追いかけてトロアールへ入社。しかし本店ではなく、村の弱小店舗に配属となる。ベリーショートの小猿によく似た男勝りの子。家は金持ち。 -

ソータ
ヒカルの同期、やや親友。ひょうきんだが負けず嫌い。不器用でヒカルの陰に隠れがちだが、根気強く、頑張り屋。絵が下手。飴のデザインではパーツが宙に浮いていることが多い。路上でヒカルに背負い投げをされたことがある。
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ハム子
ヒカルの同期。ハムスターのようにチョロチョロしている女子。不器用で鈍臭く、一生懸命さが裏目に出る。しかし時には気の利く一面を見せ、メンズの至らぬ点を補うというナイスバランスを保っている。退勤後の姿が別人でこわい。 -

タカーキ
ヒカルの同期。ほとんど表情を変えないマイペースで穏やかな性格。彼もまた不器用であるがその自覚を持っておらず、どこか憎めないところもあり、指導面で先輩たちを悩ませる。同期の中で一番の力持ち。たらこくちびる。 -

ユシ
ヒカルを冷やかしに来るタチの悪い客。度々現れてはトロアールの新人に不穏なことを吹き込み、辞めさせてしまう。 -

SPECIAL CREW
答えは次のページに!
COURSE

第1話 期待の新人
引退間近のパティシエ・ミホシが営む「トロアール」に期待の新人・ヒカルがやって来た。
飴細工職人を目指す彼は、かつてのミホシを思わせる特技を持っていた。

第2話 色のない鳥
トロアールの一員として修行を積む傍ら、地区のコンテストに出場することになったヒカル。
日が経つにつれ彼の極端な長所短所が明らかになっていき、個性というか欠点というか、ミホシは悩む。

第3話 再び見る夢
指導の甲斐あってヒカルは着実に力を伸ばし、ミホシは他店のオーナーたちから羨ましがられた。
そんな日々を繰り返すうち、ミホシの脳裏にかつてのように精巧なデザインが浮かんでくるようになった。

第4話 憧れのひと
ミホシに頼まれ、飴細工の講師として姉妹店に同行したヒカル。そこで専門学校の後輩・カオルと出会う。
その道中、ヒカルが飴細工を志した経緯を知りミホシは色々納得する。

第5話 過去の面影
ヒカルがカウンターの担当をしていると、ユシという男性客がふらりと現れた。
久しく現れたという彼は、これまで何人もの新人に店やミホシの批判を吹き込み辞めさせてきたくせ者だった。

第6話 見えない傷
ヒカルの栄光に埋もれっぱなしだった同期のソータが飴細工で開花し始め、ミホシの指導を熱心に吸収していた。
一方ヒカルはというと、反抗的な言動が目立つようになった。

第7話 ナンセンス
団体予約が入っている地獄の休日、家族のインフルエンザ罹患などで突発欠勤が多発した。
要請を受け姉妹店から助っ人に来たカオルは、ヒカルが何か今までと違うことに気づく。

第8話 美しい天使
かつて輝かしい成績を修めた師匠と、その構想を忠実に表現する優秀な弟子。
何度もぶつかり合いながら築いた二人の信頼関係が、無敵ともいえる美しい飴細工を作り上げる。